凝視
一般絵画クラス受講生作品
作者Hさんの受講歴もだいぶ長くなった
今は週二回勉強にお見えになり
一日は石膏デッサンを
もう一日は卓上デッサンにあて、これを並行して勉強されている
Hさんの表現スタイルは一種独特だ
デッサンの本道からいえば少し外れてはいるのだが
Hさんのデッサンに限り私はとやかく口を出さないようにしている
なぜというに結果とても趣のある作品をおかきになるからだ
その特徴はとにかく細部の観察と飽くことのない表現
その意思の強さには並々ならぬものを感じる
決して妥協はなさらないのだ
思わず唸らざるを得ない
どうです、このアルミ製打ち出し鍋のディテールの描写は
リアリズム、というのではないが
妙にリアル、というより変に説得力があるのだ
ここまで描くか
この絵を眺めながら
私は打ちのめられそうになるのだった
by dad_kaneshige
| 2014-06-18 17:12